「復帰へ向けて準備しておいたほうがいいことってどんなこと?」
「復帰当日の挨拶は?お菓子とかって必要?いくらくらいのものがベスト?」
職場復帰が間近になってくると、復帰へ備えての準備が気になりますよね。
育児をしながら仕事もこなすとなると、本当に両立出来るのか誰しも不安になります。
久々の仕事復帰へ向けて育休中から準備しておく必要があるのはこの2つ。
- 復帰へ向けて、情報収集と復帰体制を整える
- 復帰当日の過ごし方(挨拶回り・お菓子配布)
この記事では、育休を3度取得した私の経験から、育休明けの復帰準備としてやっておくべきことをご紹介しています。
復帰日当日に焦ることなく、落ち着いて復帰するには準備が肝心です。
あらかじめ復帰への準備を完璧にしておくと、復帰当日への不安が少し和らぎますよ。
育休明けの給与については、【育休復帰後の社会保険料や税金】育休明け最初の給料が少ない理由で解説しています。
職場復帰へ向けて育休中にやっておくこと│情報収集と復帰体制を整える
育休も復帰が近づくと「復帰したくない…」とネガティブな感情が出てきがち。
うまく復帰できるか、保育園からの呼び出しはどれくらいあるのか、など心配事はつきないですよね。
というのも、イレギュラーへの対応策を事前に準備しておくことで、周りへ迷惑や負担をかけることが減るから、です。
情報収集と復帰体制の整備としては、3つ具体的な方法があります。
- 現在の職場の情報を入手
- 仕事に対する自分の考えかたを整理(子ども優先の働き方)
- 夫との役割分担(特に呼び出し関係)を明確化
ここからはそれぞれについて、詳しく解説していきます。
①現在の職場の情報を入手
職場復帰に欠かせない情報というのは「今の職場がどうなっているか」ということ。
と、いうのも育休を取得している1年の間に、人事異動が起こっていることがとても多いからです。
それにともない、人間関係も微妙に変化しています。
- リーダー役の人が退職していて新しいリーダーが仕切っている
- 新人が入職していて、新人のフォローでみんな忙しくしている
実際の今の職場の状況がどうなっているか、で復帰時の自分の行動も変わってきます。
- 連絡がとれる同僚がいれば、育休中にも連絡をとっておく
- 職場に行く機会があれば、その際に挨拶がてら職場の様子を伺っておく
できるだけ復帰前に職場の状況について少しでも情報を集めておくことが肝心。
育休中に職場と全然連絡取ってない人も多そうだけど…
職場と全く連絡を取る手段がない場合は、保育園が決まったタイミングで上司に連絡する際に「最近もみなさん、お忙しいですか?」などと様子を聞いておこう!
職場の状況として必要な情報として集めておきたいのはこの2点。
- 大きな人事異動があったか(自分が育休に入ったあと)
- 復帰予定の場所で起きている最近のトラブルや問題
業務の内容は復帰してみないとわからないことも多いですが、一番重要な職場復帰する場所の人間関係です。
人間関係がどのように変化しているか、があらかじめわかれば安心して復帰できますよね。
- 同僚と連絡がとれる場合は、同僚から職場の情報収集をしておく
- (同僚等と連絡がとれない場合)上司へ連絡する際に、職場の状況について情報収集しておく
【育休明けに異動】復職後の辛い・辞めたいを乗り越える3つの方法
職場へ連絡するときのコツ
- 「育休をとらせてもらっている」感謝の気持ちと最近の自分の近況(子供の様子)を少しだけ伝える
- 電話連絡の際は、今、相手は自分と話す時間があるのか、を確認する
「お久しぶりです、ご迷惑おかけしています、○○○です。お陰様で子供は順調に育っております。今、お時間大丈夫ですか?」などの表現でOK!
自分の近況報告って必要?
聞かれたら話す、でも大丈夫。
ただ、久々に電話連絡がきたら聞かれると思うよ。
相手は仕事中なので、長々とは離さないように注意してね。
電話連絡の際は、つかまりやすい昼休みの時間を狙う、などの時間の工夫も必要。
連絡する相手のことを考え、「今だったら手が空いてるかな?」という時間帯を狙いましょう。
②仕事への考え方を整理
子どもがいると「以前のようにはバリバリ働きたくても働けない」という状況にある、ことを認識する
育休前にバリバリ働き、復帰後もバリバリ働く自分をイメージしていると、復帰後、イメージとのギャップに悩むことがあります。
と、いうのも、前と同じポジションではあっても、前と同じ働き方は求められない可能性が高いからです。
人事サイドとしては、育休明けの職員に対してこんな悩みを持っています。
- 二人目は検討しているのか
- 呼び出しが多い(可能性が高い)から、前までのパフォーマンスは求められないだろう
- ずっと働いている職員との兼ね合い(長期休暇取得者よりも、実際に働いている職員を評価)
実際に、バリバリ働けるかどうかは「復帰してみないと」わかりません。
復帰時にいろいろな制度が使えるように準備していても、会社サイドとしては「様子見」することもあります。
私の場合は、はじめての育休復帰時は「マミートラック」。
納得できなくて、結局転職!
子育てをしながら働くということは、自分一人でのパワープレイ(残業や休日出勤)が出来なくなるということです。
今まで以上に、周りからの協力が不可欠となります。
- 育休前の自分の働き方と比較しない
- 育休明けは「今の自分」が求められてる役割に焦点をあてる
このように考えを整理しておくだけで、復帰後の自分の気持が楽になります。
バリバリ働きたい!や、今の職場では「育児への理解を得られない」と考えるなら「転職」も要検討!!1
育児のために仕事をどこまでセーブするかの決定
ここを整理しておかないと復帰後の自分がブレブレになり、周りにも迷惑をかけることになります。
復帰前から自分が譲れない事を整理して、復帰後、周りにも一貫した態度で接する事で周りからの評価も変わってきます。
- 保育園の送迎があるので定時で帰る
- 保育園呼び出しにすぐ対応したい
- 保育園行事には絶対参加したい
まずは優先したいことをリストアップします。
リストができれば、あとはそのためには?を一つ一つ解決策を考えていきます。
- 定時に帰るためには? →定時ギリギリでの仕事は受けない。今やるべき事と明日以降でいい事を整理
- 呼び出しにすぐ対応できるようにするには? →周りに「呼び出しの際はすぐに行きます」アピール
- 保育園行事への参加 →保育園行事以外での休みは極力取らない・決まっている日は予め伝えておく
などと具体的に書き出していきます。
この行動をしておくと、復職後の自分が子育てを優先しつつブレずに働くことが出来ます。
復帰した途端、定時帰りとか休みほしいとかずうずうしくない?
そこを自分でも割り切るためにこの作業をするよ。
ずうずうしいではなく、「ここまで出来てここからは出来ない」を周りに伝えておく事が大事!
自分のできる事、出来ない事を自分の中で整理しておく事で、復帰後の自分を楽にしてあげる、と考える
【育休明けに正社員からパートに変更?】損しない雇用形態の選び方
③夫との役割分担(特に呼び出し関係)を明確化
子供がいる人といない人との決定的な差は、急な早退・欠勤の可能性がぐんと高まること、です。
子供が生まれる前の自分の働き方からみても、急な呼び出しが起こることなんて滅多にないですよね。
ただし、コレばかりは実際に復帰してみないとわかりません。
そこで、行き当たりばったりで職場に迷惑をかける事がないように、準備だけは万全にしておきましょう。
- 急な保育園からの呼び出し(大体、発熱)からの病院受診は、自分と夫、どちらが対応するのか。
- 毎回自分が行くのか、夫も対応できる曜日や日にちはあるのか
具体的に育休中に決めておく必要があります。
復帰時に職場から「ご主人は育児に協力的なの?(時々は、夫サイドも呼び出し対応出来るの?)」なんて確認されたよ。
【育休明けフルタイム復帰】タイムスケジュールと時間管理のポイント
復帰当日への準備│お菓子や手土産は「持っていかない」でも問題なし
- 基本的に、復帰時にお菓子を配らなければならない風習がないのなら必要なし
- 気持ちとして配りたいのなら、「人数分」用意しておく
風習として「長期で休んでいた場合は手土産を配る風習がある」場合をのぞいて、必要ありません。
と、いうのも「お菓子のあるなし、で自分に対する評価に変化がない」からです。
「育休明けで出てきた人」
周りから見たらそれ以上でもそれ以下でもなし。
ただし、慣習として「お菓子配りをする風習」があるならば用意していった方が無難。
また、その際には「全員に行き渡るように人数分」確実に用意していったほうがいいです。
もらってない人から「私も迷惑かかってたんだけど…」なんて思われないように気をつけてね。
育休を取るということは自分の部署のみならず、他部署にも影響があります。
例えば、総務で育休手当支給の手続きをしてもらったり、自分が抜けた跡を他部署でカバーしたりと実は結構あちこちにご迷惑をおかけしています。
なのに、一つの部署だけにお菓子を配れば軋轢をうむだけで、復帰後すぐに反感を買う元になってしまいます。
実際に事務職員が「私達が結局手続き関係やらされる(仕事が増える)のに、自分の部署にしか(挨拶のお菓子)配らないんだよね。持って来る人って」と言ってる話を聞きました…。
復帰直後からわざわざ、他部署の職員からマイナスのイメージを持たれるのは損です!!
基本的にお菓子や手土産は必要ないが、配るなら全員に配ることを前提に準備しておく
会社や職場へ持っていく際のお菓子の相場│1人100~150円くらいが目安
- 慣習的にみんな持ってきてるので手ぶら復帰は気まずい…いくらくらいのお菓子を用意したらいいの?
- 私が始めての育休取得者で慣習がない!お菓子の相場や目安が知りたい!
気持ちとしてお菓子や手土産を用意したい場合、「金額」がどれくらいのものを用意したらいいかは気になるポイントですよね。
1人100~150円くらいで用意が目安(30人くらいの部署で3000~5000円)
なぜなら、手土産に高価なものは適さないため、周りが負担に感じない程度の金額が安心だから、です。
育休明けと同時に悪目立ちする必要もないので、無難な金額のものを用意しておきましょう。
おおよそ一人当たり100~150円×職場人数で合計金額を出し、配りやすく迷惑にならないものを用意する必要があります。
- 個包装されており、小分けできる
- 賞味期限が長い
- 手が汚れるなど業務の邪魔にならない
- 人数分必ず入っている
例えば、ゴディバのクッキーなどだと知名度もあり、上記の4つの要件もクリアしておりオススメです。
価格:3,240円 |
ただ、いちばん重要なのは、「慣習に従うこと」です。
もし、職場や会社に育休明けのお菓子購入で慣習があるのなら、それに従うことが一番重要です。
お菓子は一人当たり100~150円程度として用意するが、慣習がある場合はその通りに用意することが重要
お菓子を配るタイミング│当日の休憩時間、または前もって渡す
お菓子を用意したのはいいものの、どのタイミングで配ればいいのかわからない…と当日困らないように「配るタイミング」についても準備しておきましょう。
配るタイミングは「当日の休憩時間」、もしくは「前もって職場挨拶と合わせて渡す」のどちらかがオススメです
というのも、復帰当日はバタバタするのでなかなか時間の確保が難しいから、です。
当日の休憩時間に配布する場合は、配布人数にもよりますが時間の確保が大変です。
- メッセージカードをあらかじめ用意しておき、お菓子とあわせてデスクに置いていく
- 休憩室にメッセージカードと合わせて置いておく
など、メッセージカードを用意して時短をはかるのもオススメです。
復帰はプライベートなことなので、個別に配布するときはダラダラ話し込まないように注意!
価格:242円 |
また、職場復帰前に挨拶とかねて渡しておくと、当日はお菓子配りがなくスムーズに仕事に入りやすいというメリットもあります。
ただ、その際は上司の許可を取る必要があったり、挨拶のために職場の方にわざわざ時間を取らせてしまう、というデメリットもあります。
職場復帰時の挨拶周り
- 自分の部署はその日のうちに挨拶まわりする
- 事務関係は、その日のうちに時間を作って必ず挨拶まわりしておく
- 他部署は、直接関わりのある部署から優先的に計画的に挨拶まわりする
自分の部署はもちろん、育休手当等の申請を定期的にしていただいた事務部門にも当日中に挨拶が必要です。
なぜなら、復帰後も時短等での手続きでお世話になる可能性は非常に高い部門だからです!
直接的な手続き作業は、外部の社労士等に委託していることが多いと思います。
しかし、それでも会社における「育休手当等の手続き」に関する窓口は「事務部門」になります。
今後も(再育休に入るときなども)お世話になる部門なので、忘れがちですが絶対に挨拶しましょう!
直接の業務をしていない人でも、「わざわざ挨拶しにきてくれた」と思えば嫌な気持ちはしないので忘れずにね!
自分の部署はいいとして、他の部署へに挨拶はどうやるのがいいかなぁ?
「ご迷惑をおかけしたので、挨拶回りしたいと思っています。30分ほどお時間いただけないでしょうか?」と、上司に持ち場を離れる時間をもらったよ!
復帰前に上司と相談して、前もって「他部署に挨拶へ回る時間」を貰うのがベスト。
ただ、なかなかはじめて育休復帰する場合はそこまで気が回らないですよね。
- 当日に「挨拶回り」をする時間をもらえないか、上司に打診する
- 他部署の人には「偶然あった人」「役職者の人」に挨拶し、「部署の皆様によろしくお伝え下さい」と依頼する
育休明けの異動後挨拶については【育休明けに異動】復職後の辛い・辞めたいを乗り越える3つの方法で解説。
まとめ│育休中に復帰準備を完璧にしておくと、後が楽
育休明けの職場復帰にむけて育休中にやること、当日の挨拶やお菓子配りなどについてご紹介しました。
- 現在の職場の情報を手に入れておく
- 仕事に対する自分の考えかたを整理しておく(子どもを優先して働くということ)
- 夫との役割分担(特に呼び出し関係)を明確化する
育休中の時間のあるうちに整理しておくことで、復帰後の慌ただしい生活が少し楽にしてあげることができます。
- お菓子配りや手土産は、持っていくなら全員分持っていく
- 自分の部署と事務には当日挨拶
育休明けの職場復帰はどんなに準備していてもバタついてしまいます。
前もって復帰へ向けて念入りに準備しておきたいですね。
職場復帰後の情報を知りたい方はこちらの記事もぜひ読んでみてくださいね。
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